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2026年1月
  • 熱中症による頻尿から脱水への移行

    医療

    「熱中症でトイレの回数が増える」という初期症状は、非常に興味深い現象ですが、これが放置されると、最終的には脱水が進み、尿量の減少へと移行します。この症状の推移を理解することは、熱中症の危険性を認識し、適切なタイミングで対処するために不可欠です。私自身、この初期症状を経験した後、もう少しで重度の熱中症に陥るところでした。熱中症の初期段階では、体温上昇を抑えるために大量の汗をかき、この汗と共に水分と電解質が失われます。特にナトリウムの喪失により、体内のナトリウム濃度が相対的に低下すると、浸透圧のバランスを保とうとして、一時的に尿量が増加し、頻尿となることがあります。しかし、この頻尿は長くは続きません。体がさらに脱水状態に陥ると、生命維持のために体は水分の排出を極限まで抑えようとします。腎臓は水分をできるだけ体内に保持しようと働き、その結果、尿の生成量が著しく減少します。尿の色は濃くなり、排尿回数も減り、最終的にはほとんど尿が出なくなる「乏尿」や「無尿」の状態になることもあります。これは、脱水が重症化している危険なサインです。乏尿や無尿の状態は、体内の老廃物が排出されにくくなり、腎臓への負担が増大することを意味します。また、脱水が進行すると、めまい、頭痛、吐き気、倦怠感といった熱中症の典型的な症状が顕著に現れ、意識障害やけいれんなど、命にかかわる重篤な症状へと進行する可能性があります。したがって、初期の「トイレの回数が増える」という頻尿のサインを見逃さず、すぐに水分と塩分を補給し、涼しい場所で休息を取ることが極めて重要です。この段階で適切な対処ができれば、重度の脱水や熱中症への移行を防ぐことができます。熱中症は、初期症状の段階で「喉の渇き」を感じにくいこともあるため、自身の体の変化に敏感になることが大切です。