私の場合、リウマチの初期症状は手ではなく「足」から現れました。最初は、新しい靴が合わないのだと思っていました。朝、仕事に行こうとしてパンプスを履くと、足の指の付け根が圧迫されるような痛みがあり、歩くたびに足裏に小石が刺さっているような感覚があったのです。夕方になると足がパンパンにむくみ、靴を脱ぐと指の付け根が赤く腫れていました。「立ち仕事のせいかな」とか「足底筋膜炎かもしれない」と考え、クッション性の高いインソールを何枚も買い替えました。しかし、痛みは日を追うごとに強くなり、ついには裸足でフローリングを歩くことさえ苦痛になりました。朝、ベッドから降りて床に足をつけた瞬間の、あの飛び上がるような激痛は今でも忘れられません。不思議なことに、手の指にはまだ何の変化もありませんでした。リウマチといえば手の指が変形する病気だと思い込んでいた私にとって、足の裏の痛みとリウマチが結びつくまでにはかなりの時間がかかりました。整形外科でレントゲンを撮っても「骨に異常はありません」と言われるばかりで、複数の病院を回るドクターショッピングを繰り返しました。ようやく辿り着いたリウマチ専門クリニックで、医師が私の足を触診し、「MTP関節(足の指の付け根)に強い炎症がありますね」と指摘したとき、ようやくパズルのピースが繋がった気がしました。足のリウマチ症状は、手よりも先に現れることが珍しくなく、特に中足骨頭の痛みは初期の重要なサインだそうです。私はすぐに治療を開始しましたが、初期段階で足を適切に保護しなかったため、わずかに関節の破壊が進んでしまい、今でも特定の形の靴しか履くことができません。もし、足の裏の痛みに気づいた時点で、それが靴のせいではなく「関節の中の火事」である可能性を疑っていたら、もっと自由に歩き回れる未来があったかもしれません。リウマチの初期症状は、必ずしも目立つ場所から始まるとは限りません。地面に接地する足の裏という、見えにくい場所から静かに忍び寄ってくることもあるのです。歩くという当たり前の動作に違和感を感じたとき、それは靴選びの問題ではなく、全身の免疫からの警告かもしれない。そのことを、もっと多くの人に知ってほしいと切に願っています。