3歳になる娘の顔がいつもと違うと感じたのは、ある日の夕方のことでした。最初は外遊びで日焼けをしたのか、あるいは乾燥で肌が荒れているのかと思っていましたが、次第に両頬がリンゴのように真っ赤に腫れ上がり、触ると熱を持っていました。娘は喉の痛みを訴え、夕食も一口も食べようとせず、体温を測ると39度2分という高熱が出ていました。慌てて小児科へ駆け込むと、待合室で待っている間にも顔の赤みは首筋から胸の方へと広がっていき、細かい湿疹が全身を覆うようになりました。診察室で先生が娘の口の中を覗くと、喉は真っ赤に腫れ、舌がブツブツと赤くなっていました。先生はすぐに溶連菌の検査を提案してくださり、鼻の奥を拭う検査を行った結果、陽性反応が出ました。診断は溶連菌感染症。先生からは、顔の発疹は菌が出す毒素に対する反応であり、適切な薬を飲めばすぐに落ち着くと説明を受けました。処方された抗生物質をその日の夜から飲ませ始めると、翌朝にはあんなに高かった熱が37度台まで下がり、娘の表情に少しずつ明るさが戻ってきました。顔の真っ赤な湿疹も、2日目にはピンク色へと薄くなり、ザラザラしていた肌の感触も少しずつ滑らかになっていきました。しかし、そこからの看病が本当の意味での正念場でした。溶連菌の薬は10日間きっちり飲み続けなければならないという鉄則があります。元気になった娘は薬を飲むのを嫌がりましたが、将来的に腎臓の病気になる可能性があるという先生の言葉を思い出し、アイスクリームに混ぜたり、好きな飲み物と一緒に飲ませたりと、毎日必死に工夫を凝らしました。発疹が消えて1週間ほど経った頃、娘の指先の皮が薄く剥けてきましたが、これも溶連菌の後によくあることだと聞いていたので、落ち着いて対応することができました。今回の経験で痛感したのは、子供の顔の異変は単なる皮膚トラブルではなく、全身の感染症を知らせる切実なメッセージであるということです。もし私が「ただの湿疹だろう」と放置していたら、感染を家族中に広げ、娘にも辛い思いをさせ続けていたかもしれません。顔が赤くなるという分かりやすいサインに気づき、すぐに専門医の助けを借りたことで、大きなトラブルなく回復できたことは、親としての大きな学びとなりました。10日間の長い服薬期間を終えた時、娘の肌が元の白さを取り戻したのを見て、ようやく長い戦いが終わったのだと心から安堵しました。
溶連菌で真っ赤になった子供の顔の湿疹と看病を乗り越えた私の記録